今回ご紹介するのは、レザーシューズのキズ補修と色補修の修理事例です。
革靴は日常的に使用する機会が多いため、歩行時の摩擦や接触によって、特につま先部分にキズや擦れが発生しやすいアイテムです。お気に入りの靴ほど使用頻度も高く、気付かないうちにダメージが蓄積してしまいます。
修理前の状態
今回お預かりした革靴は、落ち着いたバーガンディカラーが魅力的な一足です。
全体的なコンディションは悪くありませんでしたが、特につま先部分やかかと側に擦れやキズが集中しており、表面の色が抜けて黒ずんで見える状態でした。






レザー表面にキズが入ると、単純な汚れとは異なりクリーニングだけでは改善できません。また、キズ周辺の塗膜が剥がれることで、革本来の色味も失われてしまいます。
こうした状態を放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、乾燥やひび割れの原因にもなります。
今回の修理内容
- つま先部分やかかと側のキズ補修
- 擦れによる色抜けの補色
- 全体の色味調整
- 仕上げの保護コーティング
今回の修理では、単に色を塗るのではなく、キズの段差をできる限り整えてから補色を行っています。
キズ補修の工程
1. 表面クリーニング
まずは表面の汚れや油分、古いクリームを除去します。下地に不純物が残ったままだと、補修剤や塗料の密着が悪くなるため、この工程は非常に重要です。
2. キズの平滑化
つま先にできた擦れキズは、革表面が毛羽立ったり凹凸ができたりしています。補修剤を用いてできる限り滑らかに整え、自然な質感に近づけていきます。
3. 調色・補色
元のバーガンディカラーに合わせて調色を行い、違和感が出ないよう慎重に補色します。
バーガンディ系の色は、赤・茶・紫のバランスが難しく、少しでも配合を誤ると不自然に見えてしまいます。そのため細かな色調整を繰り返しながら仕上げました。
4. 仕上げコーティング
最後に保護コーティングを施し、自然なツヤ感を再現します。見た目の美しさだけでなく、今後の擦れや乾燥から革を守る役割もあります。
修理後の仕上がり






修理後は、つま先にあった黒ずみやかかと部分は擦れが目立たなくなり、全体の印象が大きく改善しました。
色抜けしていた部分も自然に馴染み、補修箇所が分かりにくい仕上がりになっています。
また、補色だけでなく全体の色味も整えたことで、左右差も少なく、美しいバーガンディカラーが復活しました。
革靴のキズ・擦れは早めの修理がおすすめ
革靴のキズや擦れは、軽度なうちに補修することでより自然な仕上がりが期待できます。
- つま先の擦れが気になる
- 色が抜けて古く見える
- お気に入りの靴を長く履きたい
このようなお悩みがある方は、早めのメンテナンスがおすすめです。
適切な補修を行うことで、革靴は長く美しい状態を保つことができます。
まとめ
- 修理内容:キズ補修・色補修
- 症状:つま先の擦れ・黒ずみ・色抜け
- 仕上がり:自然なツヤと色味を復元
擦れてしまった革靴でも、適切な補修によって印象は大きく変わります。革靴のキズや色抜けでお困りの際は、お気軽にご相談ください。