革製品に付着した「カビ」は放置していると表皮が侵されて革製品をダメにしてしまう恐れがあります。カビは革の内部まで入り込み、表面だけを拭き取っただけではなんとなく跡が残ったりしていないでしょうか?まずはカビが発生しないように保管する事が一番大切ですが、カビが付着してしまった場合はご相談下さい。
革製品の保管方法
革製品を保管する場合は、湿度が高い場所でも、低い場所でもダメです。湿度が高いと湿気によりカビが生えやすくなりますし、湿度が低いと革が乾燥してヒビ割れを起こす原因にもなります。
革製品を不織布などに包み、月に一度くらいは風通しの良い場所で日陰干しする事をオススメ致します。その時に革が乾燥している感じがあれば、オイルクリーナー等で油分を補ってあげればより長く愛用できると思いますよ!
カビの発生した革製品
カビが発生してしまった革製品は、すぐに固く絞った布等で拭き取って下さい。気付くのが早ければ、これだけでも大分違います。気付くのが遅いと、拭き取っても何となく残っている(革が侵されて跡が残る)場合もあります。
当店でもクリーニングにてカビの除去を行いますが、革の内部まで浸透してしまったカビは完全に除去する事は難しいです。極力カビを除去して必要な場合は染め直しやコーティングをして対応しております。
修理事例でカビ除去をご覧下さい
今回の事例は革のスカートにカビが付着してしまい、捨てようかどうしようか迷っていたそうです。ネットで当店のことを知りご相談がありました。
それでは、写真でご覧下さい。
クリーニングにてカビを除去しましたが、今回の場合は若干革にダメージがありました。ですので、もう一度同色にて色付けを行い、コーティングをしております。この革スカートとジャケットがセットになっているそうで、艶調整もしっかりとしております。
ご依頼者からのお言葉
スカートは もう捨てるしかないかな....と思っていましたが 感激の仕上がり見違えるように綺麗になり 処分しなくて 本当に良かったァ(o´▽`o)ノ
色みもテクスチャーも申し分なくバッチリです。
いつまでも穿ける体型維持が宿題です。(^_^;)
とのお言葉を頂きました。本当に処分しなくて良かったですね!当店にお手伝い出来ることがあり、資源のエコにもなり当店としても嬉しく思います。
長野県駒ヶ根市のF様、この度はありがとうございました。また、他にもご依頼頂き、重ね重ねお礼申し上げます。
ご覧の皆様も捨ててしまう前に一度修理可能かご相談下さい。
お待ちしております!