店の入り口等に設置している「アルコール除菌液」ですが、尋常ではないくらい大量に出てくる時がありますよね。
そんな時、両手を除菌したくて腕に掛けていたバッグにもこぼれてしまったなんて事はございませんでしょうか?今回、写真のバッグはそんな感じで手からこぼれてバッグにまでアルコールが掛かってしまったようで、当店にご相談が来ました。
COACH(コーチ)のバッグを綺麗に修理
それでは今回のバッグをご紹介致します。
ブランドは「COACH(コーチ)」となりますが、まだそれ程使用していないバッグとなります。(気になる傷等はない状態です。)
色は黒です。
そこにアルコールが付着した為、バッグの底に向かってたれているような跡が残っています。ただ、白っぽく変色はしていますが、革の表面が溶けているような感じはないので、色さえもとに近付ければほとんど分からなくなるかなと思われます。
見る角度によってはアルコールのシミは見えない
上の写真では目視でも分かるレベルで白っぽいシミが付着していますが、角度を変えるとこのシミもほぼ分からないレベルでした。
艶感や色にも影響しているとは思いますが、真正面から見るとほぼ分かりません!ただ、いつも同じ角度で見ている訳ではないですし、見る角度によってはシミが見えてしまっては良くありませんね。
上から見ますとやっぱりシミが見えてしまいます。
先程も書きましたが、表面が溶けているようなレベルまで達していると、影の影響でどの角度から見てもシミが分かってしまうと思います。
部分補修プランにてシミを無くします!
ご依頼主様も購入店舗へ持っていってメンテナンスをお願いしたようですが、やはり多少薄くはなるものの全く分からないレベルにはならなかったようです。
クリーナー等で分からなくなればご自身のメンテナンスでも対策が出来ると思いますが、このシミはクリーナーでは全く変化がありませんでした。ですので、リカラー(補色修理)にて対応を致します。
まだバッグが新しい感じでしたので、今回は部分補修にて作業を行いました。
それでは修理後の写真をご覧下さい。
正面からは修理前同様にアルコールのシミは見えませんが、特に補修したからと言って違いはないかと思います。
こちらが冒頭の写真でも見せた角度からになりますが、アルコールのシミは分からない状態になりました。
その他の角度からも全く目立たなくなったかと思います。
今回はほとんどバッグ自体に劣化がない状態でしたので部分補修で対応しましたが、年数が経過していたりで色艶が落ちている場合やスレ傷等が多い場合は部分補修ですと逆に目立ってしまう可能性もありますので、その場合はリカラープラン(外側全体の補色)にてご提案となります。
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