エナメルバッグの修理｜ヴェルニの変色を元の色に近付けました

バッグや財布やパンプスなどで良く使われている「エナメル」製品修理のご案内となります。

温度や湿度の関係や紫外線や経年劣化により元々の色から変わってしまう場合があります。

例えば冒頭の写真のエナメルバッグですが、元から緑っぽいような色ではなくて購入当初は水色系の色となります。

元々の色を覚えているので、いざ使おうと出してみると「色が変わってしまった！」と思われるくらい変化が出るのがエナメル素材の特性となり、ざっくり言えば黄ばみが出たような色の変化が起こります。

詳しくは下記のブログが参考になるかと思います。

こんな感じで、水色に黄ばみが出てきますと写真のような緑っぽい色に変化してしまうのです。

変色したエナメルは拭いても元に戻りません！

元々がこんな色ではなかったので表面を拭いたりしている方も多いと思いますが、この症状は拭いても元に戻る事はございません。

さらには市販のエナメルクリーナーなどを使っても結果は同じです。

元々透明なエナメル膜に黄ばみが出てしまっていますので、自力ではどうする事も出来ない事になります。

これを元の色に戻す場合は、当店のような修理専門店でエナメル修理も行っている店舗でないと直す事が出来ません。

ちなみにメーカーでは修理をしていませんのでお気を付け下さい。

黄ばみはエナメル製品の冊子には記載されている症状

エナメルバッグやエナメル財布を購入した時に取り扱いマニュアルや冊子等があると思いますが、これまでに書いたエナメルの黄ばみについては明記されている事がほとんどだと思います。

これはエナメル自体が「黄変」の特性を持った塗料となりますので、きちんと明記されております。

黄ばみを出さない対策は？

エナメルの黄ばみを出さないようにする事は、基本的に不可能となります。

これは、先程も書きましたがエナメルの特性となっていますので、防ぐ事が出来ない現象です。

ですが、少しでも対策をしたい場合は、

• 風通しが良い場所で保管
• 直射日光に長時間当てない
• 湿度や温度が高い場所で保管しない

この点に気を付けて保管して頂ければと思います。

特に良くあるのが、エナメル製品を大事にしていてきちんと箱に入れて保管している場合となります。これは風通しが悪く、温湿度も高くなる傾向にありますのでエナメルの劣化が進行しやすい状態となります。

いやいや、除湿剤をしっかり入れて保管していますと言う方もいますが、それだけではあまり効果がないようです。

エナメルを元の色に近付ける修理をご紹介

それでは当店で修理しましたエナメルバッグをご紹介致します。

バッグの詳細ですが、

【ブランド名】ルイヴィトン

【ライン名】ヴェルニライン

【バッグ名】ヒューストン　（トートバッグ）

となります。

修理前（左側）と修理後（右側）を比較してご覧下さい。サイズが違うのはご了承下さい。

このような仕上がりになります。元々の色ですがファスナー色の色が近い色となります。（ファスナーには色付けしておりません）

エナメルバッグや財布の色が変わってしまって使わなくなってしまっているならば、是非エナメル修理をご検討頂ければと思います。

エナメル修理のまとめ

今回は、黄ばんでしまったエナメルバッグを元の色に近付ける修理をご紹介しました。

これはリカラープランなります。

それ以外にもカラーチェンジプランとして別の色に変更する修理も承っております。

また、今回ご紹介したルイヴィトンのヒューストンになりますが、こちらもヒューストンのみに特化したブログをご紹介していますので、こちらもご覧下さい。

それでは、皆様からのご依頼・お問い合わせをお待ちしております。