今回ご依頼いただいたのは、Christian Dior(クリスチャン・ディオール)のレディディオール カナージュ長財布です。上品で可愛らしいピンクのカラーが特徴的なレザー長財布ですが、全体的な使用感が強く、色褪せや汚れ、縁周りの破れなどが目立つ状態でした。
お客様のご希望は、「できるだけ元のピンク色に近い色でリカラーして、綺麗に蘇らせたい」とのこと。破れについても、可能な限り目立たなくして、再び気持ちよく使えるようにしたいとのご依頼でした。
【修理前の状態】使用感と劣化が目立つ状態
修理前の長財布は、表面に広範囲の汚れや黒ずみがあり、特に手が触れる部分や角に汚れが集中していました。ピンクの発色もかなりくすんでしまい、元の明るく華やかな印象が失われていました。
また、縁周りには擦れによる破れが多数あり、レザーが裂けて芯材が露出している箇所も見受けられました。使い込まれた証でもありますが、このままでは使い続けるのが難しい状態です。
こうした症状は、日常的に手に取る機会の多い財布にはよく見られます。特に明るい色のレザー製品は汚れや色移りが目立ちやすいため、こまめなケアやリカラーでの再生が効果的です。
修理前写真
【修理内容】カラーの再現と傷の補修で自然な仕上がりに
今回は、財布全体のリカラーを中心とした修理を行いました。元々の色味に近い優しいピンク色に調色し、なるべく自然な発色になるよう塗料を調整しています。レディディオールの象徴でもあるカナージュステッチ(格子模様のキルティング)を活かしながら、色ムラなく均一に仕上げる技術が求められます。
また、縁周りの破れについては、レザーの裂け目に専用の補修材と塗料を使って、傷を埋めながらリカラーを重ねました。完全に元通りにするのは難しいですが、目立たない程度にまで自然に馴染ませることができました。
革の質感を損なわないよう、仕上げには柔軟性と耐久性のあるトップコートを施し、今後の色落ちや擦れを防止しています。光沢のバランスも元の質感に合わせて調整することで、違和感のない再生を実現しました。
【修理後の仕上がり】まるで新品のような美しさに
リカラー修理後の長財布は、くすんでいたピンクが蘇り、明るく華やかな印象を取り戻しました。カナージュの立体感もしっかり残っており、ディオールらしいエレガンスが再現されています。
縁の破れも、補修と塗装によってほとんど目立たなくなり、安心して使用いただける状態に。新品のような完璧な状態とはいきませんが、ここまで修理で綺麗になるんだと思って頂ければ幸いです。
修理後写真
ちょっと画像が悪く申し訳ないです。実物よりも色が薄く撮れてしまっています。
【ディオールの財布修理ならお任せください】
クリスチャン・ディオールのような高級ブランドの財布やバッグは、長く大切に使いたいという方が多くいらっしゃいます。とはいえ、日常の使用でどうしても汚れや傷みが蓄積されていくもの。そんなときは、リカラーや補修による再生修理をご検討ください。
当店では、ブランドの魅力を損なうことなく、元の色味・風合いを活かしたリカラーを得意としています。ステッチや型押し模様、ロゴ周りの細かな部分にも配慮し、自然な仕上がりを追求しています。
「思い出の詰まったアイテムを捨てたくない」「高価な財布だからもう一度綺麗に使いたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。ディオール以外のブランド品も幅広く対応しております。
【まとめ】お気に入りの財布を長く使うために
今回ご紹介したようなリカラー修理は、汚れや色褪せで古く見えてしまった財布を、新品のように生き返らせることができます。高級ブランドのアイテムほど、修理による価値の再生が可能です。
「ピンクの色が気に入っていた」「買い替えるにはまだもったいない」と感じていた方にも、修理は最適な選択肢です。ディオールの財布修理をお考えの方は、実績多数の当店にお任せください。