革生活のブログをご覧頂きありがとうございます。
今回は皆さんご存知のブランド「エルメス」よりバーキンバッグの修理をご紹介致します。
ご希望の修理内容は?
赤いバーキンのバッグですが、お客様からのご希望はただ1つ。
全体を黒に変更して欲しい!
との事でした。
決して赤の人気がない訳ではないですが、購入してから年月が経ちますと普段の衣装に合わせにくい事や、好きな色が変わってきたなどがあり、素敵なバッグを使わずに箪笥の肥やしになってしまったなんて事もあるかと思います。
そんな時にカラーチェンジ出来る事を知り、多くのお客様よりご相談・ご依頼を頂いております。
当店では色を変える修理を「カラーチェンジプラン」と呼びます。
カラーチェンジプランはどのような内容?
当店では大きく3パターンの修理方法がございます。
- リカラープラン
- カラーチェンジプラン
- 部分補修プラン
簡単に説明しますと、
リカラープラン
元の色に近付ける修理となります。
例えば、元々白かった財布が手垢や皮脂汚れ等により黒っぽくなってしまった状態を元々の白に近付ける事や、メンテナンスの失敗で色落ちしてしまった表面を元の色に近付ける修理になります。
カラーチェンジプラン
別の色に変更する修理となります。
例えば、元々白かったバッグを気分一新で黒にしたい場合などです。但し、カラーチェンジには制約がありまして濃い色への変更のみ可能となります。
ですので、黒いバッグを白にして欲しいなどは不可能です。ベージュを茶色にしたり、水色を青にする事は可能です。
部分補修プラン
ご依頼品の全体ではなく部分的な補修・補色をする修理となります。
例えば、財布の一部分だけ色が落ちてしまった場合や、バッグの持ち手だけを綺麗にしたい場合など、修理範囲が限定される修理となります。
今回は黒に変更したい希望ですので、カラーチェンジプランになります。
そして赤から黒への変更ですので、制約も問題ないです。(黒であれば元々が何色でも可能です。)
但し、リカラープランとカラーチェンジプランはバッグ本体の外側が修理対象になりますので、それ以外の部分はオプションを付ける必要があります。
細かいご提案はバッグの形状やご希望内容によって変わってきますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
エルメスバーキンの修理事例
それでは今回ご依頼がありましたエルメスのバーキンをご紹介致します。
まずは修理前のバッグ状態です。
エルメスのバーキン修理前
バッグの外側はこのような感じです。
大きな傷はありませんが、底の四隅はスレて一部表皮剥がれが起こっている部分もあります。
次に内側の写真です。
エルメスのバーキンは内側も全て本革になります。今回は全体をカラーチェンジしますので、こちらも全て黒に変更となります。
エルメスのバーキン修理後
それではお待たせ致しました。黒にカラーチェンジをした状態を写真にてご紹介致します。
外側はこのような仕上がりになります。続いて内側の写真は下記になります。
内側も黒になりました。
それと、バッグの外側になりますがブランドロゴ部分もありますので、こちらも丁寧にロゴを残して対応をしております。
修理前と修理後の比較
上でご紹介した写真と一緒ではありますが、左側の写真が修理前(Before)で右側の写真が修理後(After)となります。
縁の部分や革と革のつなぎ目部分もしっかりと色が入っているのがお分かりになりますでしょうか?
あとは艶感も元々に近い状態に合わせて調整をしております。
元々が赤いバッグだったとは分からない状態にはなっているかなと思います。
まとめ
今回はエルメスのバッグでしたが、革製品であれば同様のカラーチェンジ修理は可能となります。
また、カラーチェンジ修理はバッグの外側のみでも可能です。(内側はそのまま)
バッグの種類によっては内側は布地で作られたりしていますので、外側だけ色の変更をしたいと言ったご希望にもお応え出来ます。
かなり汚れが目立ってきた場合や、好きな色が変わってしまった場合、オンリーワンのバッグにしたい場合などはカラーチェンジプランがおススメとなりますので、是非今回の修理事例を参考にして頂きご検討頂ければと思います。
皆さまからのご相談やご依頼をお待ちしております。