今回はルイヴィトンのバッグ修理をご紹介となります。
皆さんは写真のバッグをご存知でしょうか?見た目はモノグラム柄のタイプですが、エナメルでもなくかといって定番のモノグラムバッグでもないですよね。
こちらはモノグラムラインの中にあるモノグラム・アンプラントと言うタイプになります。
良く目にする焦げ茶色にロゴの部分が薄い黄色っぽい柄の物はご存知かと思います。
この写真の柄ですね。
こちらは勘違いされている方も多いですが、素材は「革」ではございません。この素材はPVCになります。
PVCとは?
モノグラムで良くあるこのPVC素材は土台が綿になり、その上に合成樹脂をコーティング加工した合皮素材になります。
表面は水分や汚れに強いので、何かが付着してもサッと拭き取る事が出来ます。(染み込みにくい素材)
但し、熱などにより素材が伸縮して反ってしまう事や劣化すると合成樹脂に割れや剥がれが起こりやすくなります。
今回ご紹介しているアンプラントはPVCではなく本革となります。その為、質感が良く見た目も高級感があります。
アンプラントバッグのお悩みは?
今回ご依頼になった理由は、革の表面が白っぽくなっている事や艶感が落ちてきているのが気になるとの事になります。
革で作られているバッグですので、どうしても使っていると汚れの付着やスレ等により見た目の変化が出て来ることがあります。
日々のメンテナンスである程度はカバー出来ますが、やはり綺麗にするには専門店でのメンテナンスも必要になってくるかと思います。
修理前のバッグ状態
それでは写真にてご紹介となります。
大きな傷はほぼなしの状態ですが、何となく表面が白っぽく見える感じです。艶もあまりなくなってきていますので使用感が出てきています。
修理後のバッグ状態
では次に当店でリカラーしたバッグをご覧下さい。
元々アンプラントのバッグや財布はエナメルのように光沢があるタイプではなく、光の加減によってはマットにも見えるようなイメージになります。ただ完全にはマットではなく見る角度により光沢感も感じられます。
修理前の白ボケた印象としっかりと色が入って艶感も復活した印象ではだいぶイメージが違う事がお分かり頂けるかなと思います。
アンプラント修理のまとめ
モノグラムのアンプラントは「革」を使った素材ですので、PVCのようにほぼメンテナンス不要で使っていると見た目の変化が出てきてしまいます。
出来れば月に1回くらいはレザー用のクリーナーで拭き上げる事や、少し手触りが変わってきた(カサカサする場合など)と感じる時にはレザーオイルを入れてあげる事も必要になります。
それでも色落ちや艶落ちを感じてきた場合には当店へご相談頂ければ専門店ならではのメンテナンスをして綺麗な状態に仕上げる事が出来ます。
是非長く愛用出来るようにお役に立てればと思いますので、お悩みやご相談はお気軽にご連絡下さい。