【ルイヴィトン】ヴェルニラインのアルマをリカラー修理した事例

革製品の修理専門店「革生活」です。

本日はルイヴィトンのヴェルニラインよりアルマと言うバッグを修理しましたのでご紹介となります。

アルマはいくつかサイズがあり、ＢＢ・ＰＭ・ＧＭなどがありますが、今回はアルマＢＢとなりましてコンパクトなサイズ感のバッグになります。

バッグ本体の横幅がおおよそ25cm位です。当店の修理依頼品ではこのサイズか、その上のアルマＰＭが多いかなと言う印象があります。

アルマPMの修理希望内容

ご依頼内容としましては、黄ばみや黒ずみ（色移り）が目立つ為に元の色に戻したいとの事で、当店ではリカラープランに該当いたします。

元々の色はベージュ系になりますが、本体部分の黄ばみがかなり出てきているのと部分的に黒っぽくなっている部分があります。黒っぽい部分は拭いても落とす事が出来ませんでしたので、保管時にバッグの近くへ黒系の物があり密接している状態だった為にエナメル内部に色が浸透してしまったと思われます。

この写真は1枚目とは反対の面になりますが、こちらにも下の方に黒の色移りがあります。

リカラープランについて

元の色に戻す修理は当店で「リカラープラン」となります。他の修理店とは意味合いが違う場合もありますが、

リカラープラン　→　元の色に近付ける修理

カラーチェンジプラン　→　別の色に変更する修理

部分補修プラン　→　バッグや財布の一部分のみでピンポイントの修理

となります。

今回は元の色に戻したいので「リカラープラン」です。

但し、元の色がはっきりと分からない方もいますし、実物を見ても判断が出来ない場合もあります。その場合は基本的にファスナー色やコバ色や内装の色を参考にしています。

元の色合いが完全再現出来る訳ではなく、可能な限り近付ける修理となりますので、その点はご理解をお願い致します。

アルマPMの修理事例をご紹介

それでは実際に修理したバッグを写真にてご紹介となります。

修理前の状態

まずは修理前の写真をもう数枚です。

持ち手部分は本体よりも濃い目に色が変わっています。これは皮脂汚れ等によるものかと思います。

修理後の状態

それでは修理したバッグをご紹介となります。

このようなご仕上がりになります。

変色も全く分からなくなりますし、色移りの黒っぽい色や持ち手の濃くなっている部分も残らずに仕上がっています。

クロシェットやショルダーベルトは選択オプションとなりますが、ご希望であれば同色にて対応する事が可能です。

お持ちのバッグをご確認下さい！

以前購入して愛用していたけれど、使わなくなってしまったバッグなどを久々に出してみるとエナメルの色がかなり変わっている場合があります。

エナメルの色が変わってしまうのは紫外線の影響もありますが、エナメル自体が劣化すると黄ばみが出てしまう為に今回のように色が変わってしまう事が良くあります。（良くあると言うかほぼ変わっている感じです。）塗料の寿命（劣化）ではありますが、エナメルバッグ自体は耐久性は高いですし色さえ綺麗になればまた使えるような状態に蘇ると思いますので、是非捨てずに修理をしてみてはどうでしょうか。

皆様からのご相談・ご依頼をお待ちしております。