元々黄色(ブランドカラーはライムイエロー)のウースターバッグでしたが、色移りや黄ばみが発生して元よりも濃い黄色になってしまった状態です。
これを黒にカラーチェンジして心機一転でまた使えるバッグにする内容になります。
ウースターの修理前の状態
それではバッグの情報や修理前の状態等をお伝え致します。
ルイヴィトンのウースターとは
ショルダータイプのバッグになりますが、恐らく1999年頃に発売されていたと思います。
ファスナーは2ヶ所ありメインの物入れ部分と手前に大きく開くファスナーがあり、持ち歩くにはちょうど良さそうなサイズ感です。
素材としては、メイン部分の表面はエナメル素材となり、パイピング(縁周り)やショルダー部分はヌメ革で構成されています。
元々ライムイエローのウースター
上記にも書きましたが元々はライムイエローとなります。
ですが、経年劣化等もありエナメルは黄ばみが進行してより濃い黄色に変化しています。元々の色がどんな色なのかはファスナー色が参考になるかなと思います。
エナメルは黄ばみが出る特性を持った素材ですが、同じ黄色でも変化が出てしまうとこのような状態になってしまいます。
修理前を写真でご紹介
その他の角度でも修理前の状態をご覧下さい。
所々にシミみたいな跡も出ています。色移りと思われる黒ずみもあります。
大きな剥がれや亀裂等はないので、色さえ綺麗になればまた使えるバッグになると思いますので、当店で蘇らせたいと思います。
ウースターの修理後の状態
それではまずは修理後を見て頂きたいので写真にてご紹介となります。
エナメル部分を黒にカラーチェンジ
黄ばみが出ていたエナメル部分はすっかり分からなくなりました。元々の黄色とは違って別のバッグのようにも思えてしまいます。
ファスナー部分は選択オプションとなりますが、エナメル部分と同じように黒を染み込ませて対応する事が可能です。
但し、ファスナーの布地部分を染めて対応しているだけですので、多少色落ちやファスナー可動が固くなるなどデメリットもございます。簡易的な対応となりますので、しっかり補修を希望される方はファスナー交換をおススメ致します。(このバッグは内側が合皮素材となりますので、合皮が劣化している場合は交換不可となります。)
カラーチェンジでパールを追加する事も可能
写真では単色の黒に見えなくもないですが、今回のバッグにはパールも入れています。
パールを入れる事で高級感が増す事や、黒の重さを多少軽減出来る効果もあります。
室内ではあまりはっきりとは分からないですが、太陽光など室外ですとよりパール感が分かるかと思います。
仕上がったウースターバッグ
このような仕上がりになります。
ヌメ革部分はマスキングして塗料がかからないように対応していますが、にじみ等で色が入ってしまう場合もございます。極力注意しながら対応していますので写真で見ても問題ないかとは思います。
このような感じで黄ばみが出てしまったバッグや財布でもリカラー(元の色に近付ける修理)やカラーチェンジ(別の色に変更する修理)をする事でまた使えるバッグになりますので、是非捨ててしまう前にもう一度使ってみてはどうでしょうか。
ご検討をお願い致します。
それではウースターバッグのカラーチェンジをご紹介でした。