【シャネル修理事例】ボーイシャネルのチェーンショルダーバッグ|青紫系の外装を美しくリカラー
今回ご依頼いただいたのは、人気の高いシャネル「ボーイシャネル」チェーンショルダーバッグの修理です。
カラーは珍しい青紫系ですが、全体的に黒ずみやスレ傷が目立ち、使用感が強く出ていました。
お客様からは、「できるだけ元の印象に近づけてリカラーしてほしい」というご要望をいただきました。
▼【BEFORE】使用感が強く、黒ずみとスレが目立つ状態
ご依頼内容
- 外装全体の黒ずみ・色あせ・スレの補修
- 元の青紫系カラーを再現するリカラー(調色)
- 素材感を保ちつつ、ツヤ感は抑えめに仕上げ
内側(フラップ裏)には当初のカラーがしっかり残っており、こちらを基準に調色を行いました。
もとの風合いを大切にしながら、補修感のない自然な発色に仕上げることを目指しました。
▼【BEFORE】各パーツの状態(角スレ・フチの黒ずみ・表面の色ムラ)
修理工程とこだわりポイント
① カラーサンプルを基にした調色
内蓋の内側に残っていた元の青紫色を丁寧に確認し、近似色をベースに調色を繰り返してオリジナルの色合いを再現。
紫が強すぎず、かといって青みも沈みすぎない絶妙なバランスで染料を調整しました。

写真の上側が蓋裏となります。こちらは今回修理対象外で色付け等は行っていない所です。写真の下側は今回修理対象の部分です。
② スレ傷・黒ずみの下処理
シャネルのレザーは柔らかく繊細なため、スレ傷部分を研磨しすぎないよう慎重に下処理を施します。
特に角やフチは負荷がかかるため、下地の補強も行いながらリカラーの定着性を高めています。
③ 質感を損なわないリカラー仕上げ
マットすぎず、かといってテカテカしない――そんな程よいセミマットの質感に仕上げています。
シャネルらしい上品さを保ちつつ、光の角度でわずかにニュアンスが変わるよう工夫しました。
▼【AFTER】リカラー後の全体仕上がり(正面・背面・角・フチ)
修理後の印象とお客様の声
修理後は、全体の色ムラや黒ずみが解消され、まるで新品のような印象に。
「思っていたよりも自然で綺麗!」「ここまで再現できると思っていなかった」と、お客様にも大変ご満足いただけました。
大切なバッグがもう一度お出かけ用として活躍できるようになったことを、スタッフ一同うれしく思います。
▼【BEFORE/AFTER比較】
シャネルのレザー製品リカラーについて
ボーイシャネルに限らず、キャビアスキン・ラムスキン・エナメルなどシャネル各種素材の補修・染め直しに対応可能です。
元のカラーに合わせた調色、くすみの除去、ツヤ感の調整など、風合いを大切にしたリペアを行っております。
「くたびれて見えるけど、まだ使いたい」「思い入れのあるバッグをよみがえらせたい」
そんな思いに、私たちは技術でお応えいたします。
まとめ|ボーイシャネルの修理もお任せください
・シャネルのバッグのスレ・黒ずみ補修
・元のカラーを活かした調色・リカラー
・革質や風合いに合わせた自然な仕上げ
など、豊富な経験をもとに最適な修理をご提案します。
他店で断られた修理も、ぜひ一度ご相談ください。LINEやメールで画像を送るだけでお見積もり可能です。