革財布をお持ちの方、現在使っている方は非常に多いと思います。当店にも長年使用していて汚れてきたのでメンテナンスを依頼される方や、大切にしていた財布なのに傷がついてしまったなど様々なご相談やご依頼がございます。
今回は「革財布の色落ち」トラブルについて書きたいと思います。
財布が色落ち・・・自分で直す?修理に出す?
まず色落ち等のトラブルが起こった時に考えるのが、最近流行りのDIY!
とりあえず自分で直せるか考えてみよう!って事かと思います。
例えば車で考えますと、ボディーの一部が剥がれてしまったと言う時に、ホームセンターやカーショップへ行けば
メーカーと色別にタッチアップ出来る塗料が販売されていますよね。
それと同じようなイメージで革製品専用の塗料もネット上には販売されているのですが、革製品の塗料はブランド別や各ブランド別での色が販売されている訳ではなく、単純に「黒」「白」「黄色」「赤」「青」みたいな感じで売られているだけなのです。
要するにあとは各色を混ぜて自分の財布と同じ色を作くる必要があります。
これがまず1つ目のハードルです。
この1つ目のハードルを越えれたとしても、次なるハードルとして「艶」があります。他の部分と艶が合っていなければ、やはりこれも変な感じです。
実際市販されている塗料で補修すればいくらかかるのかは試した事がないので分かりませんが、少なくとも下地材・色塗料・コーティング剤が必要ですのでそれなりに金額がかかるかと思います。
こう考えますと、DIYはちょっとハードルが高いし、それなりに高額な財布や大切な財布であれば失敗もしたくない気持ちがあります。
次に考えるのが、メーカー修理や当店のような専門修理店です。
色落ちの場合は、メーカー修理やブランド店修理は取り扱っていないブランドもございますので、お持ちのブランドでご確認頂ければと思います。当店ですとブランド問わずリカラー修理を承っております。
色落ちの修理を考えているが見積りは無料?
当店では、
- メール
- LINE
- お問合せフォーム
- 電話
でのお問合せやご相談が可能となっておりますが、どれも見積りは無料で対応しております。
但し、お電話でのお問合せはどのような財布なのかやどのような状況になっているのかが不明ですので、可能であればお電話以外のお問合せで、現状の写真を添付して頂いた方がより明確なご回答が可能になります。
お問合せ方法
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革財布はなぜ色落ちするの?
たまに、このようなご質問があります。
そもそも革製品は牛革や羊革など様々な種類がありますが、その多くは色付けが施されております。ざっくり言えば青い牛はいないですよね。
色の付け方は染料や顔料などがありますが、いづれも経年劣化や紫外線等により退色や色落ちが発生致します。
また、全ての革ではないですが、色落ちをしないように表面をコーティングしている場合がありますが、このコーティングが何らかの理由で剥がれたりしますと、その部分から色落ちが発生してしまいます。
革は大きく3層構造です
実際はもっと複雑ではありますが、分かりやすく言えば革は3層構造が多くあります。
1層目・・・本来の革(土台)
2層目・・・塗膜層(色付けを施している層)
3層目・・・コーティング層(2層目を守っている最後の砦)
例えば赤い牛はいないので、1層目は土台となる本来の革です。そして、革を赤く見せる為に2層目の塗膜があります。
最後に一番の表面となるコーティング層で1層目と2層目を守っている感じです。
コーティング層が剥がれたり劣化したりしますと、2層目の塗膜層にダメージが出てきます。
コーティング層は永久性はございませんので、経年劣化や間違ったメンテナンスなどで弱くなっていきます。これが色落ちの原因ともなります。
間違ったメンテナンスで色落ち!?
以前にもブログで書きましたが、例えば財布に間違ってボールペンの汚れが付いてしまった時、消しゴムで擦ったり、除光液で拭いたりする方がいらっしゃいます。
消しゴムでゴシゴシと擦ると、3層目でもあるコーティングが剥がれたり弱くなってしまう可能性があります。
除光液を使うと、間違いなく3層目でもあるコーティングが剥がれます。
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参考革財布の色落ち|修理やメンテナンス事例のご紹介
革財布の色落ちと言っても色々な事象がありますが、良くあるご相談としては メンテナンスの失敗 経年劣化 道路に落とした(何処かに擦ってしまった) などがあります。 特にメンテナンスの失敗は多いご相談です ...
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以前書いていますので、こちらも合わせてお読み下さい。
革財布の色落ち!リカラー修理をご紹介
それでは今度は写真にてリカラー前(修理前)とリカラー後(修理後)をご紹介致します。
ご紹介するのはCHANEL(シャネル)の財布になります。全体的に白ボケた感じがあり、角や縁周りはスレて色落ちをしていました。
その他にもいくつかご紹介します。
このように革財布の色落ちは当店のリカラー修理によりしっかりと補色をして色艶を良くる事が出来ます。
修理が出来ない財布の一例
財布全てが対応出来る訳ではございませんので、修理が出来ない財布もご紹介致します。
ご相談が多い財布として、ルイヴィトンのダミエやモノグラムがあります。
こちらは財布の表面が革ではなく「PVC」素材となります。
PVCとは?
このPVC素材は当店ではリカラー等の色付けは不可能となり、可能な事は拭き取りクリーニングのみになります。
このダミエやモノグラムは革だと思っている方が多くいらっしゃいますが、実は革ではありません!
革財布の色落ちトラブルはお任せ下さい!
それでは最後になりますが、このように「色落ち」してしまった場合でも当店で修理・修復する事が可能になります。
諦めて使わなくなった財布や今使っている財布でトラブルがあれば、是非一度ご相談頂ければと思います。