今回ご紹介するのは、エルメスの人気ショルダーバッグ「エヴリン」の修理事例です。
エヴリンは、バッグ前面の「H」のパンチングデザインが特徴的なモデルで、シンプルながらエルメスらしい上品さと高級感を兼ね備えています。普段使いしやすいサイズ感と軽さから、長年愛用されている方も多い人気バッグです。
毎日使うバッグだからこそ、擦れや色落ちは避けられません。しかし、革が大きく破れていなければ、補色(リカラー)によって見た目を大きく改善することができます。
修理前の状態
今回お預かりしたエヴリンは、全体的に使用感があり、角スレや擦れによる色落ちが目立つ状態でした。
バッグの四隅は特に摩擦が集中するため、革表面の塗膜が薄くなり、本来の色が抜けてしまっています。また、バッグ全体にも細かな擦れ傷が見られ、購入当初の上品な印象が少し薄れていました。








エルメスのバッグは高品質なレザーを使用していますが、長年の使用による摩擦や乾燥によって、このような症状が現れることは珍しくありません。
今回の修理内容
- バッグ外装のリカラー(補色)
- スレ傷補修
- 角スレ補修
- 仕上げコーティング
今回は革部分のみのリカラーをご依頼いただきました。
なお、エルメスでは革色とステッチ色が異なる仕様のバッグも多く見られます。
当店では、元のステッチカラーを残す「ステッチ残し」オプションにも対応しておりますが、今回はオプション施工は行わず、ステッチ部分も含めて自然に仕上げる方法で修理を行いました。
リカラー(補色)の工程
1. 全体クリーニング
まずは革表面に付着した汚れや皮脂を丁寧に除去します。補色の仕上がりを左右する重要な工程のため、細かな部分までしっかりとクリーニングを行います。
2. スレ傷・角スレ補修
擦れによって毛羽立った革表面を整えながら、角スレ部分も補修していきます。
ダメージの程度に合わせて下地を作ることで、補色後の仕上がりがより自然になります。
3. 調色・補色
エルメスならではの上品な色味を損なわないよう、バッグ全体の色味を確認しながら丁寧に調色を行います。
色落ちした部分だけではなく、バッグ全体のバランスを見ながら補色することで、自然で統一感のある仕上がりを目指しました。
4. 保護コーティング
最後に保護コーティングを施し、補色した表面を摩擦や汚れから守ります。
修理後の仕上がり
補色後は、全体的に色ムラが改善され、擦れや色落ちが目立ちにくい美しい仕上がりになりました。
特に角スレ部分は印象が大きく改善され、バッグ全体に統一感が戻っています。
また、くすんで見えていたレザーも色に深みが戻り、エルメスらしい上質な雰囲気を取り戻しました。
今回はステッチ残しオプションを使用していないため、ステッチにも補色が施されていますが、全体として自然な仕上がりとなっています。










エルメスバッグの補色・修理もお任せください
エルメスのバッグでは、以下のようなご相談を多くいただいています。
- 角が擦れて色が抜けた
- バッグ全体が色褪せてきた
- 擦れ傷を目立たなくしたい
- 長年使ったバッグを綺麗にしたい
バッグの状態やご希望に合わせて、部分補修から全体補色まで最適な修理方法をご提案しております。
まとめ
- ブランド:エルメス
- モデル:エヴリン
- 症状:スレ傷・角スレ・色落ち
- 修理内容:革部分のリカラー(補色)
- ステッチ残し:なし
大切なエルメスのバッグをこれからも長くご愛用いただけるよう、一点ずつ丁寧に修理しております。エルメスバッグの補色や修理をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。