革製品の修理プランについて

このページでは革製品の修理プランについてご説明しております。

エナメル製品の修理についてはコチラをご覧下さい。エナメル製品でも縫製修理やメッキ再生は下の④⑤をご覧下さい。

当店の修理プランについて

当店の色付けを伴う修理プランは大きく3パターンございます。

①リカラープラン

②カラーチェンジプラン

③部分補修プラン

この3パターンです。

次にその他の修理になります。

④縫製修理プラン

⑤その他

各修理プランの詳細は下記となります。

①リカラープラン

リカラープランは「元の色に近付ける修理」になります。

革製品の修理では一番スタンダードな修理方法になりますが、スレ傷や色落ちのトラブルでお困りの場合などです。

サンローラン財布_汚れや黒ずみ
CHANEL_マトラッセ_修理前のサイド
革バッグのシミ・汚れ
ボッテガバッグのスレ傷や傷み
サンローラン財布_リカラーで綺麗に修復
CHANEL_マトラッセ修理後のサイド
革バッグのシミが綺麗になりました
ボッテガバッグも補色して傷や傷みも分からなくなります。

例えばこのような修理ですが、表面上の汚れやシミ、塗膜剥がれが起こった財布を補色して綺麗な状態に仕上げます。

これが当店のリカラープランになります。

②カラーチェンジプラン

カラーチェンジプランは「別の色に変更する修理」となります。

元々白だったバッグを黒に変更する、元々水色だった財布を青に変更するなど、元の色とは違う色で修理する場合のプランです。

エルメスバーキン_修理前2
エルメスバーキン_修理後2
ボッテガ財布修理前
ボッテガ財布修理後
シャネルマトラッセの水色
シャネルマトラッセの水色を濃い青へカラーチェンジ

このような修理がカラーチェンジプランとなりますが、どの色でも変更できる訳ではないですし、どの革製品でも変更できる訳ではございません。

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参考バッグや財布等のカラーチェンジについて

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カラーチェンジのデメリットはバッグ全体や財布全体(内側まで全て)をカラーチェンジする場合、物入れ内部やカード入れ内部などで作業スペースが確保出来ない狭い部分は修理対象外となります。その為、見た目は色が変わっていても、ポケットの奥を覗くと元の色が残っている事になります。また、布地やステッチにつきましては素材により染まりが悪い場合があり、希望する色にならない場合もあります。(例えば、赤い生地を黒にしても真っ黒にはならず赤みが残る)

気分一新でカラーチェンジをご検討されている方も多いですが、デメリットもありますのでしっかりと検討して頂きたいと思います。

③部分補修プラン

部分補修プランは「ピンポイントでの色付け」となります。

このプランはごく僅かな色落ちやスレ傷を修理する場合となりますが、前提条件があります。

  • 全体的にほぼ新品に近い状態
  • 修理対象部分が単色の場合
  • エナメル革やヌメ革ではない場合

長年使用していたバッグや財布は部位ごとに色の濃淡が起こっていたりしますが、このような場合は部分補修しても逆に目立ってしまいますのでリカラープランがおススメとなります。

また、プラダのサフィアーノレザーなど表面の凹凸で2色の色が施されている革につきましても同じ色付けが不可能ですので部分補修には不向きです。

エナメル革につきましては部分補修が出来る素材ではない為、このプランは不可能となります。

グッチ財布の色落ち
革の表面に溶けたような跡が付いた
グッチ財布の色落ちをピンポイント補色修理
溶けたような跡も部分補修で目立たなくなります

写真のようにピンポイントでの修理は部分補修プランが安くなりお得です。

ですが、この部分補修にもデメリットがあります。それでは修理した部分と修理していない部分で塗膜の違いや厚みの違い、使用する塗料の違いなどで今後の劣化速度が変わる事により修理痕が後々出てくる可能性があります。(もちろん分からない場合もあります。)

また、色の完全一致は理論上不可能です。出来る限り合わせますがご理解下さい。(色ズレが不安な方はリカラープランの方が目立ちにくいです。)

デメリットもある事をご理解の上でのご依頼をお願い致します。

以上が、色付けを伴う修理の大きな切り分けとなります。

それと、良くある修理依頼内容として、「クリーニングをして欲しい」との事がありますので、これについても付け加えとなりますが、クリーニングは色付けを伴わない修理となります。

クリーニングについて

当店のクリーニングは専用クリーナーにて汚れを除去する内容になります。上記でも記載した通り色付け(着色)は一切行いません。

ですので、傷やシミや革に浸透した汚れはクリーニングでは効果がございませんのでご注意下さい。

あくまでも革の表面に付着した汚れを取り除くことになります。

財布小銭入れの中が汚れている
クリーニングで汚れを除去出来ます

特にこのような財布の小銭入れ内部などになりますが、クリーニングで黒ずみは落ちる場合もございます。ですが、塗膜剥がれが起こっているような場所はそのまま残ってしまいます。

他の修理店では色付けをする場合でも「クリーニング」と表記している場合もございます。あくまでも当店での「クリーニング」はクリーナーでの拭き取りとなりますのでご理解下さい。

また、小銭入れ内部が布地の財布も多くありますが、布地への油分汚れはほぼ落ちないとお考え下さい。どうしても綺麗にしたい場合は張替えをおススメ致します。

④縫製修理プラン

ミシンや手縫いにてパーツの交換をする修理プランとなります。

バッグ内側の合皮がボロボロ
グッチバッグの内側がひび割れてしまった
バッグ内側をシャンタン生地で張替えて使えるバッグに復活します
グッチバッグも内装交換で綺麗になります

こちらは内装交換になります。

良くあるのが外側に本革が使われていて、内側は合皮が使われているタイプです。外側は綺麗な状態なのですが、内側は写真のようにボロボロになってしまっている状態です。

このような場合は内装のみを交換する事で再び使えるようになります。

カルティエ財布の札入れ部分_修理前
カルティエ財布の札入れ部分_修理後

こちらは財布の札入れ部分となりますが、合皮が劣化してべたつきや剥がれが起こっている為に内装を交換した修理事例になります。

ルイヴィトンモノグラムバッグのショルダーベルト付け根が破れた
ルイヴィトンモノグラムバッグのショルダーベルト付け根を交換しました

これはショルダーベルトの付け根革が劣化して、今にも切れそうな状態になります。こちらも同じヌメ革を使って付け直す事で蘇ります。

⑤その他

その他上記のいづれにも含まれない修理も可能な限りは対応致します。

プラダ財布のロゴのメッキ剥がれ
プラダロゴを金メッキ再生で輝きを取り戻します

これは金メッキが薄くなってきている部分を金メッキ再生にて輝きを取り戻した修理事例になります。

もちろん出来ない事もございますが、様々な修理に対応出来るようにしていますので、是非ご相談をお願い致します。