- 黄ばみ?
- 変色?
- 日焼け?
- 色移り?
何だか良く分からないけど、とりあえず購入時の色とは変わってしまった。。。
そんなお悩はありますでしょうか?
同様のトラブルはかなり多く発生していますが、メーカーや購入店に問い合わせても修理や交換はしていないようです。ほとんど使っていなかったのになぜこのような事が起こるのでしょうか。
エナメルバッグのトラブル原因
色々な情報がネット上には出回っていますが、原因はおそらく「エナメル膜の劣化」になるかと思われます。
元々エナメル膜は透明なのですが、加水分解や経年劣化により透明だった膜が、黄ばみがかった膜に変わってしまっています。
ですので、白いエナメルバッグは黄色いエナメルバッグへ変わってしまいます。
他の色のエナメルバッグでも、エナメル膜が黄色い膜になってしまうと見た目の色が変わってしまうのです。
ご依頼やご相談の方とお話をしていると、多くの方から
「大切に保管していた」
「大事に箱に入れて保管していた」
「久々に出してビックリした!」
と言う事を聞きます。保管時の湿度や気候の変化によりエナメル膜が劣化してしまったと考えられます。
元々多くのブランドバッグは日本で使われる事を考えて作られている訳ではありませんので、高温多湿の日本ではこのようなトラブルが起こると言われています。
エナメル膜の黄ばみだけ取り除けない?!
じゃぁエナメル膜だけを剥がして、もう一度エナメル膜をやり直せば元の色に戻るの?
と言うご質問も多いですが、当店では現在のエナメル膜の上に色付けを行い、その上にエナメル膜を塗布しております。確かに、エナメル膜を剥がす事が出来ればと思うのですが、エナメル膜は色を吸収しやすいのが特徴で、良くあるトラブルとして「色移り」があります。他の革製品等を密着して保管していると、その色がエナメルに転写されてしまう事です。
ここからも分かるように、エナメル膜を剥がしてもその下の色を吸収してしまっているので、キレイな状態では剥がす事が出来ません。
ですので、もう1層乗せる事で修理をしております。
Diorエナメルバッグの黄ばみ修理
それでは、当店で修理したDiorのレディディオールバッグとなりますが、写真にて修理前後をご紹介致します。
※写真をクリックすると大きく表示されます。
Diorエナメルバッグ修理前 | Diorエナメルバッグ修理後 |
このような仕上がりになります。如何でしょうか?
エナメルの透明感や艶感も再現できますし、色も元に近い状態になっているかと思います。
同様のお悩み等があれば、お気軽にご相談下さい。
お待ちしております。