バッグの角や縁がスレて見た目が悪くなってしまったバッグがクローゼット等に眠っていませんか?
今回はそんなバッグを染め直し修理で修復した事例のご紹介となります。
バッグのスレ傷修理とは?
バッグのスレ傷は角や縁に良く起こりますが、持ち歩いている時に物に当たってしまったり、衣類とスレてしまったりと日常的にあり得る現象となります。
最初はそれ程気にならなかったスレでも、それが何回も繰り返される事により徐々に表皮にダメージが出てきますので、やがて写真のような状態になってしまうのです。表皮もコーティング等で守られていますので、ある程度は防いでくれているのです。ですが、次第にそのコーティングも削れてしまうので途中からは急速にスレが目立つようになってしまいます。
スレ傷なのか汚れなのかを見極める!
よくご相談であるのが、
「このバッグの汚れをクリーニングでキレイにして欲しい」があります。
でも実際に確認して見ると、それは汚れではなくて上の写真のように表皮が剥がれてしまっている事があります。
スレて表皮がなくなり、色が変わって見える場合はクリーニングで改善する事はありませんので染め直し(補色)が必須となります。
クリーニングで取れる汚れは表皮の上に付着した汚れとなりますので大きな違いです。
汚れであればご自身のメンテナンスで取り除ける場合もありますが、スレ傷は修理専門店にご相談頂くのが良いかと思います。
スレ傷修理は部分補色か全体補色
修理する範囲が狭い場合は部分補色をオススメ致します。但し、全体的に劣化していたり色がまだらになっているようですと部分補色ではなく全体補色をオススメしております。
最終的にはご依頼者の方に選択して頂く事になりますが、ご提案できる時は両方のご提案をしております!
バッグのスレ傷補修を写真でご紹介
それでは今回ご紹介しているセリーヌバッグのスレ傷補修を写真でご紹介します。
左が修理前で右が修理後となります。
スレ傷が見えるか見えないかでも随分印象が変わるのが分かるかと思います。
今回はバッグ全体への補色修理をしております。
例えば、このバッグですと左右の曲線部分だけがスレているパターンもありますが、そのような場合は部分補修でも良いかと思います。
全体的に色がくすんでいる場合や、広範囲に傷みが出ている場合は今回のようにバッグ外側全体を補修した方が見栄えが良くなります!
他にもバッグだけではなく、財布のスレ傷補修なども多いですので、是非他の修理事例もご参考にして頂ければと思います。
本日はここまでとなります。