ルイヴィトン「ヴェルニ レキシントン」の修理事例
今回ご紹介するのは、ルイヴィトン(LOUIS VUITTON)ヴェルニラインのレキシントン。バッグ全体がエナメル素材で仕上げられた、艶やかでコンパクトな人気モデルです。
しかし、ヴェルニの特徴である透明感のあるエナメルコーティングは、経年による変色や黄ばみが避けられません。
お預かりしたお品は、元々ベビーブルーのレキシントン。長年のご使用により、表面が黄緑がかった色に変わってしまっていました。
写真にて修理前の状態をご紹介します。
お客様のご要望:オリジナルにはないカラーへ変更
今回は「せっかくなら新しい印象に仕上げたい」とのご希望で、
オリジナルには存在しないカラーへのカラーチェンジをご提案しました。
お選びいただいたのは、ルイヴィトンのグランブルーに近い濃紺系カラー。
グランブルーは深みのあるブルーで、上品かつシャープな印象を与える人気の色味です。
それに合わせ、エナメルの光沢を最大限に活かした濃紺へと再仕上げしていきます。
エナメル部分の修理工程
ヴェルニ素材の修理では、ただ表面に色を塗るだけではなく、
下地処理・着色・エナメルコート(透明層)の3工程が非常に重要です。
1. 下地処理
変色した旧エナメルを丁寧にクリーニングし、表面の凹凸を整えます。
時間をかけて下地を処理します。
2. 調色(カラー調整)
お客様のご希望に合わせて、グランブルーよりもやや深みのある濃紺を作成。
光の当たり方によって青みが浮き立ち、陰影で青みが深く見えるような絶妙な色味に仕上げました。
3. エナメルコーティング
最後に透明なコート剤を吹き付け、ツヤと透明感を再現。
ヴェルニ特有のガラスのような光沢感が戻りました。
修理後のレキシントン
それでは修理後のレキシントンを写真にてご紹介致します。
ファスナー布地も違和感のないよう染色
今回のようにバッグ全体の色味を変える場合、ファスナー布地部分の色合いが大きく影響します。
濃紺のエナメルに対してファスナー周りが明るいままだと、全体の統一感が損なわれてしまいます。
そのため、ファスナー布地もエナメルカラーに合わせて、自然に馴染むトーンで染め直しを行いました。
素材の違いによって吸い込み方が異なるため、布地専用の染料を使用して、色ムラのないよう慎重に仕上げています。
カラーチェンジで生まれ変わるヴェルニ
今回のレキシントンは、ベビーブルーの可愛らしい印象から一転、
深みのある濃紺エナメルバッグとして新たに生まれ変わりました。
オリジナルには存在しない色ですが、ルイヴィトンのブランドイメージに自然に溶け込み、
まるで特別仕様のような仕上がりになっています。
「変色したヴェルニを元に戻す」だけでなく、
「新しいデザインとして楽しむ」カラーチェンジも人気です。
ヴェルニの変色・エナメル修理ならお任せください
ルイヴィトンのヴェルニラインは、見た目の美しさと引き換えに、日光・湿度・保存環境による変色や曇りが起こりやすい素材です。
当店では、ヴェルニ特有の透明感を保ちながら修復・再塗装する技術で、
色の再現・カラーチェンジのどちらにも対応しています。
- 元の色に近づけたい
- 好きな色に変えて気分を一新したい
- ブランドの雰囲気を残したまま再生したい
という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
- モデル:ルイヴィトン ヴェルニ レキシントン
- 元のカラー:ベビーブルー(変色で黄緑化)
- 修理内容:カラーチェンジ+エナメル再塗装
- 新カラー:グランブルーに近い濃紺
- ポイント:ファスナー布地も統一感のある仕上げ
ヴェルニ特有の光沢を保ちながら、オリジナルにはない一点ものの美しい濃紺エナメルバッグとして蘇りました。
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