エナメルに色移りを発見!
擦っても落ちないし、どうしよう、、、。
エナメル製品を愛用している方には良くあるトラブルの1つです。
エナメルの色移りはなぜ起こるのか
大切に使っていたからこそ残念な色移りですが、まずは保管時や使用時に注意しなければいけません。
エナメル膜は色を吸収し易い素材である事を理解する事が必要です。
その為、保管時には他の革製品などが触れた状態では色移りする可能性があります。
不織布に包んで保管しておくのが良いかと思いますが、不織布も色付きの物はお止め下さい。
また、通気性の悪い物に入れておくと、今度はベタつきなど別のトラブルになる可能性もあります。
パンプスは靴箱の中にしまう方も多いと思いますが、この時も横に別の靴があると色移りの危険性がありますので、要注意ですね。
エナメルの色移りは落とせる?
当店に良くあるお問い合わせですが、
エナメルの色移りは落とせません!
残念ではありますが、色移りはエナメルの表面だけではなく、内部に浸透・沈着してしまっている為、クリーニングでは落とす事が出来ないのです。
しかし、当店ではエナメルコートを出来る技術がありますので、染め直しをしてエナメルコートする事で修理をしております。
落とす訳ではなく、色を乗せて隠す感じです。
シャネルのチョコバーに着いた色移り
今回ご紹介のバックは、シャネルのチョコバーになります。色移りがかなりありましたが、同色で染め直しをして、エナメルコートをしました。
修理前の写真をお見せします。
このような仕上がりになります。
修理後の写真では、色移りの黒っぽい感じは全く分からなくなりました。
これでまた長く使えると思いますので、今後の取り扱いに注意して頂ければと思います。
染め直しで再現出来ない色
ある程度の色は作れるのですが、下記のパターンは再現出来ません。
- パール入りの色
- メタリック系の色(ゴールドやシルバー)
- 柄物のバックや財布
これらは塗料を持ち合わせていない事と、柄物は柄が再現出来ない為に不可能となります。
以上、今回はエナメルの「色移り」についてご紹介致しました。
色移りして保存箱やクローゼットに保管したままのバックや財布はありませんか?
当店での修理をご検討下さい。
お待ちしております!