なんでこうなった!?!?
と思うくらいの状況ですが、バッグの内側がこんな状態になる事は良くある事です。本日はこのようなバッグ修理をご紹介致します。
バッグの内側がボロボロに・・・
ハイブランドやノーブランドでも良くあるこの現象ですが、これは「素材」に原因があります。
バッグの外側は「本革」でも、バッグの内側は「合皮」と言う事があるのですが、本革と合皮では耐久性がまるで違います。
そして上の写真ですが、これは「合皮」が劣化してしまっている状態です。黄色っぽく見えているのは布地のような感じですが、これは合皮の構造上で土台は不織布のような生地が使われ、その上に本革に似せたような塗料が乗っているようなイメージです。
ですので、劣化してくると上に乗っている塗料がベトベトしてきたり、写真のようにボロボロ剥がれてくる現象が起こります。
ココがポイント
合皮の耐久性は5年程度とも言われていますが、最近では質の良い合皮も増えてきましたのでもっと長い場合もあります。また、保管状況や使用状況にもよりますので一概に〇年とは言えませんが、合皮は作られた段階から劣化が進行していく為、新品のバッグを購入しても数ヶ月で内側がボロボロになってしまうなんて事もあります。
合皮はそのような人工的に作られた素材ですので、本革のように塗料による補修でひび割れや剥がれを直す事が出来ません。(直ぐに剥がれてしまう可能性が高い為です。)
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修理前のプラダバッグをご覧下さい
それでは1枚は冒頭でご紹介しましたが、あと2枚ほど別角度からの写真をご覧下さい。
内ポケット部分はかろうじて表面が残っていますが、もう末期ですので簡単に剥がれてしまいます。内側の上部は本革の為、特に問題がない状態です。
修理後のプラダバッグをご覧下さい
それでは内側を張替えした写真をご紹介します。
ちなみに張替えは同じ合皮で作り直してしまうと数年後に同じ現象が起こってしまいますので、合皮で修理する事はしておりません。
当店ではシャンタン生地(布地)にて張替えをしております。
このように内側を張替えする事で、また使えるバッグに蘇らせる事が出来ます。また、使えるパーツは再利用をしています。
プラダロゴのパーツも付け直しをしていますが、実はこれも合皮素材です。とりあえず状態は悪くなかったので取り付けをしておりますが、場合によっては再利用出来ない事もあります。
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本日は、バッグの内装交換についてご紹介しました。
内側の汚れや剥がれで捨ててしまうのは非常に勿体ないですので、是非張替えをご検討下さい。