ルイヴィトンやシャネルなど有名ブランドでも多くエナメル素材のバッグや財布が販売されております。
今回は当店のエナメル修理をご紹介したいと思います。
ちなみに「エナメル」と「パテント」とありますが、どちらも同じ意味です。(当店ではエナメルと書いています。)
エナメルが黄ばむ・変色する・色がまだらになる原因
エナメルバッグや財布を愛用している方は多いと思いますが、
- 元の色から変わってしまった
- 黄ばみが出てきた
- 色がまだらになってしまった
そんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか?
エナメル素材は、土台(革)の上に色付けをして、さらにその上に透明なエナメル塗料でコーティングされた物となります。
ですが、エナメル塗料には欠点がありまして、その1つが「黄変」です。
経年劣化により透明だったエナメル膜に黄ばみが出てくる事で見えている色が変わってきてしまいます。
地の色(白) + エナメル膜(黄色) = 見える色(薄い黄色)
地の色(青) + エナメル膜(黄色) = 見える色(緑色)
地の色(赤) + エナメル膜(黄色) = 見える色(オレンジ色)
このような感じでエナメル膜の黄ばみがどの程度出ているかにもよりますが、黄色を足した色に見えてきてしまいます。
ちなみにこの「黄変」はエナメル塗料の特性となりますので防ぐ事が出来ませんし、仮に当店で修理したとしてもいづれ黄変は起こります。
但し、当店が使用しているエナメル塗料は日本製ですので日本の気候に合わせて調合されておりますので、多少は耐久性が良いかと思います。
エナメルの黄ばみは修理で綺麗に!
エナメルバッグや財布が黄ばんでしまったから使わなくなったと言う事もあるかと思います。
「直るなんて知らなかった」「ネットで綺麗になる事を知って連絡した」と大勢の方からお問い合わせがあります。
エナメルの黄変は落とせるの?
良くあるご質問の1つですが、エナメルの黄変(黄ばみ)は落とす事が出来ません。勿論エナメルクリーナー等で拭いても取れません。
上記でも記載しておりますが、表面に黄ばみが出ている訳ではなく、コーティングのエナメル膜が黄ばんでいる為となります。
色移りなら落とせる?
もう1つ似たお問い合わせとして、エナメルへの色移りがあります。こちらも落とす事は出来ません。エナメルの特性に「色を吸収する」事がありまして、他の製品からエナメル膜に色を吸い込んでしまう為、こちらも表面に付着している訳ではなく、エナメル膜の中に吸い込んでしまっているので落とす事が出来ないのです。
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参考【BALLY】黄ばんだエナメルバッグをカラーチェンジ修理
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また黄ばみが出てくるのが心配・・・
上記でも書きましたが、当店で修理してもいづれ黄変は起こります。
それでも直したいと言う方は多くいらっしゃいますし、黄ばんでも目立たない色に変えたいと言う方もいっぱいいます。
黄ばみが出ても目立たない色としておススメなのは「黒」1択となります。
理由としては、
地の色(黒) + エナメル膜(黄色) = 見える色(黒)
これが理由となります。
全く変わらないと言う事ではなく、黄ばんでもほとんど分からないからです。
おススメの黒だとちょっと重い・・・
黒が良い方もいますが、黒だとちょっと見た目が重く使えないと言う方にはパール加工がおススメとなります。
写真でパール加工ありとパール加工なしをご紹介致します。
左のバッグはパール加工ありです。
右のバッグはパール加工なしです。
パールが入る事で見た目の重さも多少軽減されますので、是非ご検討頂ければと思います。
パールは光の加減で見え方が結構変わります。
是非、エナメルバッグや財布で同じようなお悩みがあればご相談頂ければと思います。
宜しくお願い致します。